部下の失敗はオレの所為

タイプ8

私が製造にいたころ一緒に仕事をしたことがあるエニアグラムタイプ8の方のエピソードです。

ぶっきらぼうな言い方をする人ですが、アイデアに対しては即断、OKと判断したらすぐ動く方でした。ちょっと恐いけどそんな所を尊敬のまなざしで見ていました。

月日が経ち、私は製造を離れ、そのタイプ8の方は課長へと昇進しました。ある時、聞く気はなかったのですが会話が聞こえてきてしまいました。誰もいないと思っていたのか、聞かれてもいいと思っていたのかは分かりませんが、こちらとしては出るに出れない状況でした。その日は不良品が大量に出て次工程で止め、1バッチ分が廃棄になったようです。タイプ8課長がその作業担当者を捕まえてこんなことを言っていました。

「今日の製品事故のことを製造部長に聞かれたら、お前は『事前に課長に確認しました。』って言ったらいいから。オレは製造部長にさっきそう報告してきた。何か聞かれても『課長に確認してOK出たから、製造しました。』って言うんだぞ。」

おそらく作業担当者は大丈夫と思って次工程に仕掛品を渡し、そこで加工してみたら不良品が大量に出たと言うことでしょう。それをかばって自分の所為にして上に報告したのだと思います。

縄張りの中の者は己の体を張って守ろうとされているのかと思いつつ聞いていました。業務でこの方とときどき話す機会があり、毎回恐くて緊張していたのに意外な一面を見てしまいました。

しかし「緊張と 思った動悸は 更年期」かも? 若い時にエニアグラムを知っていたら、私ももう少し良い人生を送れていたかな? 知っているだけでさして使いこなせていないから、大して変わらないかも知れませんが・・・

タイプ8

Posted by 鯛ぷ~