タイプ4のサバイバル
タイプ4の根源的恐れは「存在意義がないこと」です。なので「私は存在意義がある」と感じたい訳ですが、向こうの方から「あなたがこの職場からいなくなっても、代わりはいくらでもいるから何も困らないよ」、「あなたはこの家にいてもいなくてもどうでもいい存在なんだよ」、「この世にあなたがいなくなっても何も変わらないよ」というささやきが聞こえて来てしまうのでしょう。なんとかしてこの空耳に抵抗しようと試みます。その試みが表出したのが「人と違っている」という現象のように思います。
なぜ人と違うようにするかというと、その他大勢に埋もれると存在意義がなくなると思っているからでしょう。タイプ4は9タイプの中で最も自信が無いタイプと何かの本に書いてありました。同じような能力を持った人がいるのであれば、その人の方が自分より人付き合いもうまくこなせるので自分は不要なのではないかと考えるようです。タイプ4の目には「大勢の中で自分自身は非常に劣った存在」と映っていますので、いなくていい人となってしまいます。そのためその他大勢とは別の土俵を求めます。その土俵は人が少ないほど魅力的です。自分しかいない土俵なら競争する必要がありません。それほど多くの需要はないでしょうが、求める人は他の選択肢が少ないわけです。ですから自分が選ばれる確率が高くなります。
別の土俵作戦はタイプ4がサバイバルに生き残る作戦なのではないか、と私は勝手に思っています。タイプ4はこのようにニッチな土俵を求めるパワーで、ゼロから1を生み出すことも出来るのでしょう。
自称タイプ4のタイプ6の人はこの辺りを見てはいかがでしょうか。その他大勢で群れていることで安心するのですから全く逆のはずです。タイプ6なら今の土俵を出たくないでしょうし、土俵の外は危険がいっぱいととらえているので追い出されないようにまわりの空気を読んで気を遣っているでしょう。枠からはみ出ることを恐れるので、新しいことを生み出すこと、アイデアを出すことも苦手なところも見分けのポイントになるかと思います。
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