目がきれいだね

タイプ2

エニアグラムタイプ2と思われる男性のエピソードです。

その方は製造で働いていらっしゃいました。元々は営業だったようですが、相手のことをやってあげるばかりで、売り込みがうまく行かなかったのかも知れません。そこからいろんな部署を回り製造に落ち着いたようです。

年下の社員や派遣などからもニックネームで呼ばれるような人で、社内でも慕われていました。その人を前にして本名は何だったか、名字は分かるものの下の名前は私もぱっと出てきません。

昔を知る人に聞くと、若い時はそうでもなかったとのことなのですが、顔の色は土色で肌もカサカサ、目も非常に疲れた感じに見えます。50歳は超えていたと思うのですが金髪をくくり、南米の民族衣装みたいな格好で出勤されていました。人のお世話にばかり時間を割いて自分に使う時間がなくなり、睡眠時間が取れてないのではないかと今となっては思います。

私(←品質部門)が検体採取でこの方の担当ラインに行くと何かと話しかけてきます。雑談を交えながら「おつかれ~。鯛ぷ~の仕事って大変だよね。毎日すごくがんばっているなぁ。」など、お褒めの言葉を投げかけられます。

ある時「あれ? 顔に何か付いてる。こっち見てご覧。」と言って私の顔をのぞき込みました。ゴミなどがついているわけではありませんでした。目玉がついていると言うことらしいです。すると「鯛ぷ~って目がきれいだね。目の奥が澄んでいるね。」と言い出しました。生まれてからそんなこと言われたこともありません。なにか意図があってのお世辞かといぶかしく思ったのですが、エニアグラムを知らない当時は良く分かりませんでした。

一人で担当する製造工程だったので、機械と製品ばかり見ている毎日です。おそらく人と接したくてたまらなかったのでしょう。「ありがとう」欠乏症だったのかなぁ? ありがとうを連発しておけばよかった。

タイプ2

Posted by 鯛ぷ~