カンニング

タイプ3

近所に同い年の子がいました。親に「その子と遊んでいらっしゃい」と言われるのですが、あまり馬が合わないので気が進みませんでした。私はインドア派の日陰の存在で、その子は要領が良くて先生にも気に入られる存在でした。

小学校

クラスが同じになったことはありません。4年になって同じ進学塾に通うことになりました。塾に行って初めてその人も通っていることを知りました。そこは成績順でクラス分けされます。私はその子より上のクラスでした。その子はいつも目立っていて馬鹿にされていたように感じていたので、私より頭が悪いのかと意外に思いました。

中学校

1年の時は隣のクラスでした。私の教室に入ってきてとある人の机にノートを入れていました。交換日記でした。ませているなぁと思って見ていました。

その後クラス替えで初めて同じクラスになりました。その子とは名簿の順番は1つ違いでした。

定期テストの時、「終了! 後ろの人は答案を集めてください。」のかけ声で答案用紙が回収されます。かけ声の瞬間その子は後ろを向き、私の回答用紙を見ました。Thank you (   ) coming. の前置詞が埋められなかったようで、「そうか、forか~」と言いながら、最後尾の人が回収に回ってくる前に自分の答案用紙に書き込んでいました。

今で言う陰キャを馬鹿にしている相手(と私は勝手に思っていただけかも知れませんが)の回答をそのまま書き写すプライドの低さ、カンニングでも点数が上がれば良いという浅ましさに(-_-)こんな感じの視線を送っておきました。先生に言った所でうまく丸め込むでしょうから私は何も言いませんでした。

文化祭でも体育館のステージで主役を張って演じたり(シェークスピアのなにかだったかな?)、スポットライトが好きな人だったなぁ。

多分今頃は出世して、高い時計やスーツを身にまとい、外車を乗り回したりしているかもしれませんね。子供の頃はエニアグラムなんて知らなかったからなんとなく合わなくてなんとなく嫌だったのですが、タイプが違うからもやっとしていたんだと年食ってからちょっとすっきりしたことでした。

タイプ3

Posted by 鯛ぷ~