健全度が落ちて浮いた存在に
私が以前いた部署に異動してきたエニアグラムタイプ8と思われる部長のエピソードです。
製品に黄色信号が灯っている状態で原因を調べていたら、工場のあるラインに問題があることが分かりました。「何にも対策しないのに、職場会議で社長の前では『今対策をやっています。』と言っている部長が本当にイヤだ。部長は何もしないから私たちが全部工場長にデータを見せて相談していますよ。」と漏れ聞こえてきました。「顧問(←私がいたころのタイプ9部長)は部屋では存在消してネットばかり見ているし、部長とも話をすることもないです。あんまり仲良くないのかなぁ。」という話も聞こえてきます。
女性が多い職場で、それなりの専門知識が要求される職場です。管理職なら自分に専門知識がなくても、専門知識がある部下をうまく動かし、自身は部署間の調整役に徹すれば回るのでしょう。しかし我が強くて、顧問や部下の力を引き出すことが出来ません。自分より専門知識を持っている人に聞くことってコントロールされそうで怖いのかな? 相手を信頼し、自分の弱さを見せて協力を求めることが出来れば良いのですが・・・ 端から見ていると、どんどん浮いた存在になっていっているように見えました。
その後、年齢的に役職を外れたのですが、事故品の処理の仕方で振り回されました。この方の知識の範囲で検査をし、AでもBでもなかったからCが原因と結論づけて営業を通じ取引先に回答してしまいました。単発で収まらないものの、ロットアウトでもなさそうとなったときに私の耳にも入ってきました。
こちらではCが原因であるには根拠がなくDではないかと推測したのですが、現品は全て廃棄されていて検査が出来ない状態でした。他の人はDが原因とうすうす気づいていたのでしょうが、タイプ8元部長が担当しているものですから誰もタッチしようとしなかったようです。もちろんタイプ8元部長もまわりの専門家に聞こうとしなかったのです。
その後、別の取引先で出た事故品をようやく確保でき、私のほうで検査してやっぱりDが原因だと分かりました。でも今更原因が違っていましたとは取引先に訂正できず、最初の憶測理論で無理やり突っ走ることになりました。
というか本当の原因自体、この人が部長時代に担当した仕事でした。導入時に管理方法を決めておかなかったので発生した事故でした。それまで事故が起きなかった(起きていたけど発覚しなかった)のはたまたま運がよかっただけのです。
もっと人に頼れば良いのにね。自分の知っている範囲だけではカバー仕切れているとは限りません。エニアグラムも1/9のピースでしかないことを知り、残り8つのピースの力と合わせることで完全になると片岡由加さんのyoutubeでよく出てきます。これ大事だなと思いながらいつも見ています。
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